2025年12月09日
いつも店長ブログをお読みいただきましてありがとうございます。昨夜の地震、皆様ご無事でしたでしょうか。私はちょっと風邪気味で薬を飲んでぐっすり眠っていて気付かなかったのですが、日野ですら結構な揺れだったと聞きました。お住まいが近い方、1週間はご存じのとおり同程度の地震が起こる可能性があるとのことで、気を付ける以外にありません。どうぞなるべく安全な場所でお過ごしください。さて今日はこちらです。






男子プロゴルフ最終戦ゴルフ日本シリーズJTカップが行われた東京よみうりカントリークラブ(以下カントリー、ちなみに従業員は東京よみうりカントリークラブをカントリー、よみうりゴルフ倶楽部はゴルフ倶楽部と呼びます)に行ってきました。行こう行こうと思いつつおそらく20年以上・・・最終日日曜日はご覧のとおり雲ひとつない快晴、風はおだやかで15℃くらい?文句なしのコンディションでした。やっぱり緑があると目に優しく気持ちいい!富士山もくっきり見えています。ここが東京都だと思えないほどのいい景色ですよね。以前ももしかしたらこのブログでお伝えしたかもしれませんが、私はよみうりゴルフ倶楽部のコース管理に数年お世話になっていたのです。当時男子はこのJTカップ、女子はグンゼワールドレディースと年2回お隣のカントリーで大会があり、そこに毎回借りだされていましたので思い出がたくさんあるコース。25年前と変わらず、本当に手入れが行き届いたコースですねしみじみすごいなと思いました。枯れた松や木は見えないし、フェアウェイはよく刈られているし、ラフも極端に深いところはないし、ヤード木も形がきれいに整えられ、バンカーの縁の芝もきれいに刈り取ってあり整っている、砂も下が見えないよう被せられているし、言うことありません。もちろん選手のプレーも見ましたが、私の目的はそこじゃない、コース管理目線レポートになります(笑)そんなレポしている人いないので是非ゴルフをされる方は参考にどうぞ。




カントリーの名物ホールといえばもちろん18番ショートです。既に場所取りすごい(笑)回ったことがある方はご存じですね最後にして最難関なホール、ダボはまだいい方、それ以上叩いた方もたくさんいらっしゃることでしょう。もちろん私も然り・・・カップの位置によっては上から打つと入らない限りグリーンから出るという(涙)今回は総じて天気がよかったからかきっと速すぎなんでしょうね関係者の方が何度も何度もパターで打って、ある程度のところで止まる位置を探して、でも優しすぎないところにカップを切る、そんな感じでしょうか。普段はどこにカップを切るかはコース管理に任せられていますが、試合になると指定されます。こんなたくさん関係者や観客のいるところでカップを切るなんて・・・緊張で頭が真っ白だったからか、当時の記憶はもうありません(笑)何しろいちばんテレビに映るホールですから、ピンが曲がってるなんて許されませんからね。手前の左側、あまりにも速すぎるんでしょうね順目にするためかブラシをかけてます。これは私がいた当時はやったことないですね・・・グリーンモアの模様が乱れてしまいます。更にびっくりなのがブラシをかけている方はおそらく女性、当時コース管理に若い女性はいませんでした。女性はいらっしゃいましたが皆年配の方で、専ら仕事は落ち葉を掃いたり除草をしたりで、グリーンを刈ったりカップを切る人はいませんでした。これも時代ですね!右下写真、今だから「ピン曲がってるよ!」言っちゃおっと(笑)


グリーンモアで刈り込みしているところです。刈高はおそらく4-3.5mmでしょう。これを大会前1ヶ月くらいからでしょうか朝晩2回、18ホールを4-5人で刈ります。朝はお客さんに追いかけられ、夕方はお客さんを追いかけます。もうこれだけでヘトヘトですよね・・・他の仕事もしますからいくら食べても太りません!芝を刈ってるのにスタッフさんの目線はまっすぐ前ですよね?そのくらい刈り込むともうどこを刈ったかわかんなくなるんですだから右写真の矢印に棒が立ってますよね?自分が刈ってきたところの端をUターンしてすぐマークとして棒を立ててしまうんです。その棒に端を合わせて刈っていく、というわけです。刈り込みの他面をきれいにならすためローラーもかけるので、余計に見えないんです。毎日同じ向きに刈っちゃいけないし、もうどうするの~って感じ、気持ちわかるな~私も苦労しました。思わず棒を立ててあげたくなります。


左写真、グリーン近くに必ずこの時期はシートが置いてあります。夜グリーンが凍ると色が悪くなるし生育も悪いので保温のためにシートを朝剥がし、夜かけます。定休日はないので冬の間毎日これを総出で作業します。風が強い日なんてとんでもなく大変だった記憶があります。あくる日めくれていた、は許されません。右写真、バンカーの中は毎日乗用の機会で鳴らします。硬くならないようにと言う意味もあります。普段はそこまでしませんが、大会期間中は毎日斜面の砂が落ちてくるので縁の近くまで手で砂上げします。これも総出。今考えると大変な作業ばかりだったな~としみじみ思いました。皆様プレーヤーの立場なのでしょうけれど、頭の隅に少しだけこんな苦労があってプレーが成り立ってるんだなと思い出していただければ幸い、スタッフが報われます。あ、忘れていましたプロのスイング、いつ見ても無駄な動きがなくコンパクト!あまり筋肉があるようには思えないのですが、ここいちばんのスイングの際のキレというかスピードがすごい!真似できそうで絶対できない!これ実感(笑)
それでは次回も読んでください。渡邉でした。