店長ブログ

「ゴルフコースの裏話」

2009年05月27日

いつもお読みいただきありがとうございます。今日は「ゴルフコースの裏話」です。

コースの画像がないのでこちらで(笑)お客様とのメールで先日ゴルフの話題になりました。そういえばアウディをお乗りの方はゴルフをなさる方が多いですよね。そこでゴルフ場のクラブハウスからしか入ったことのない方に、裏からしか入ったことのない私の文字どおり裏話です。

裏といってもマスター室やキャディさんではありません。コース管理、すなわち芝刈り部隊に勤務しておりました。朝1組目でスタートするのが好きな方でしたら見たことがおありでしょう、グリーン上を機械で行ったり来たりして刈り込んでいる人やホール(ピン)を切っている人を。またトーナメントを見に行った方でしたら、風が強い日のグリーン上で一組通過する毎に落ち葉をブロアで飛ばしている方を。全てコース管理の人間です。

1回目の今日はグリーンのお話。みなさんグリーンは何ミリ位で刈る(刈り高と呼びます)と思いますか?想像もつかないと思いますがベントもコーライも通常はおおよそ4-4.5mmです。短く刈れば刈るほどボールの転がりは良くなりますが管理的には難しくなります。トーナメントになるともっと短く3mm台後半になります。芝刈り機(モアと呼びます)によって同じ3.7mmでも癖があるので微妙に調節して、このモアはこのグリーン用になどと決めます。グリーンにも癖があるので同じ速さになるよう調節します。結構シビアですね。トーナメント前になると低く刈るので、面が出ていないとトラ刈りになってしまいます。そのため毎日刈り込みの他にもローラーをかけて面を平らに硬くしていきます。刈り込みもお客様の前と後で2回、芝をとことんイジメ抜きます。グリーンの速さは決まった測定方法で13フィートはゆうに出ますが出過ぎると進行に支障をきたすので、状況によっては少し刈り高を上げることもあります。

トーナメント前2週間は休みなし、1週間前からは午前6時半から作業、全て人力による作業のためスタッフはいくら食べても本当に体重が減ってしまいます。だからこそトーナメント最終日、優勝を決めるパターがきれいにコロコロと転がって「コトン」、テレビカメラでアップにされても平気です。努力が報われる瞬間です。翌日はプロとほぼ同じコンディションでプレーできる絶好のチャンス、いつも満員御礼です。腕に覚えのある方、プロのコンディションを知りたい方、絶対にオススメです。普段とは球の転がりがまるで違います!

今週ゴルフに行かれる方は、さっそくマスター室で聞いてみてはいかがですか「今日のグリーンは刈り高何ミリ?」「すみませんわかりません」「まあいいや」ムムっ、この人タダ者じゃない!と思われること間違いなしです。でも嫌な顔をされても一切責任は持ちませんよ(笑)

それでは次回も読んでください。店長の渡邉でした。



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